日本を代表する建築家、安藤忠雄氏の個展「安藤忠雄展-挑戦-」を国立新美術館へ観に行って来た。
建築は興味があるのだが詳しい知識がないので、楽しめるか少々不安だったが、図面などの専門的な内容もありつつ写真や映像の展示も多く十分楽しめることが出来た。当日は生憎の雨だったが多くの人が足を運んでいた。

展示内容は安藤忠雄氏が半世紀で手がけてきた邸宅から集合住宅、施設、オフィスなどの解説が主になっており、自身の事務所の一部を実物大(?)で展示したり、屋外に建てた「光の教会」のレプリカなど、じっくり見れば2,3時間ほどかかる盛り沢山な内容だった。資料や模型は270点、プロジェクトは89点と過去最大規模の個展との事だ。

作品は一つ一つのが詳しく説明されており、どの様な考えで設計したかが分かるし普段見られない建築家の仕事にも興味深く見ることができた。なかでも自然との一体感が強烈なファッションデザイナー、コシノヒロコ氏の邸宅や、香川県の直島プロジェクト(ベネッセアートサイト直島の一環)などに心動かされるものがあったぞ。

また、敷地内に建てられた「光の協会」のレプリカは、実際に入る事で安藤建築をリアルに体験する事ができた。光で作られた十字架は大きく迫力があり、十字架を見せるため館内は暗めに作られているが、あまり暗くならないよう窓から差し込む光がうまくコントロールされていて関心した。当日は多くの人で賑わっていたが、実際の教会は静かで落ち着いた雰囲気なだろう。外観もスタイリッシュでカッコイイ!

安藤氏は緑化プロジェクトも力を入れており、建築の周りひいては街全体の環境も考え活動を行っている。
展示をひと通り見たところで「人が気持ちよく利用できる環境」を創ることが根底にあり、様々な難題に挑戦し続けているのだなと感じた。

出口のミュージアムショップでは、今回の展示内容が凝縮した図録や、光の教会をモチーフにした渋いTシャツやトートバッグなどがあったので、お気に入りを手に取ってみよう。

東京で生活していると何気なく東急東横線の渋谷駅や、表参道ヒルズなど安藤氏の作品を目にするが、今回の個展を見て、作りや使いやすさなど改めてじっくり感じてみようと思った。それと東京大学の近くを通りかかったので情報学環・副武ホールの写真も撮ったので載せておく。

展覧会は12月18日(月)まで行っているので、建築に少々興味があれば是非足を運んで安藤ワールドを体験してほしい。美術館を出るとすっかり暗くなっていた。長い時間じっくりと楽しめる展示だったぞ!

「安藤忠雄展-挑戦-」展覧会ホームページ
http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/

会期:2017年9月27日(水)~ 12月18日(月)(毎週火曜日休館)
開館時間:10時~18時 金曜日・土曜日は20時まで
※9月30日(土)、10月1日(日)は22時まで
※入場は閉館30分前まで

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