実写映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」みなさん観ましたか?
様々な意見が飛び交い話題騒然のこの映画、私もようやく観に行ってきたぞ。

先ず何が話題かと言えば、この映画はジョジョの奇妙な冒険(以下ジョジョ)の原作第4部を実写化したものだが、独特の世界観とビジュアル、そしてストーリーをどのように実写で再現できているかに尽きるだろう。この難題に挑んだのがテラフォーマーズや逆転裁判などコミックやゲームを積極的に実写化してきた、三池崇史監督。どのような作品に仕上がっているか個人的な視点でレポートして行きたい。なるべくストーリーには触れないように進めるぞ。

世界観
ジョジョの舞台と言えばヨーロッパの雰囲気を色濃く取り入れているが、第4部の舞台は日本の杜王町という町。ただ原作では太陽が降り注ぐ南国チックな海岸沿いの町並みなっている。そんな杜王町のロケ地に選ばれたのがスペインの「シッチェス」で地中海のスーパー南国の町だ!最初本当か?思ったが、映像としてみると杜王町の雰囲気がうまく出ていて良いと思った。勿論スペインに日本の看板や店などを作っているので不自然極まりないのだが、ジョジョの世界観ということではマッチしているのではないだろうか。

キャラクター(キャスト)
主要キャラクターを演じるキャストは以下になっている。
原作の力強い線を出すためか、みんな化粧がかなり濃くなっているのが気になったが、承太郎、形兆、東方朋子は原作に合致するキャストで良かったと思った。あと虹村の親父もリアルだったぞ!ただ承太郎の帽子(ヘアスタイル)や仗助、億泰の襟足は終始不自然に感じ話に集中しづらかった・・・

東方仗助:山崎賢人
空条承太郎:伊勢谷友介
広瀬康一:神木隆之介
山岸由花子:小松菜奈
虹村形兆:岡田将生
虹村億泰:新田真剣佑
アンジェロ:山田孝之
東方良平:國村隼
東方朋子:観月ありさ

ストーリー
原作第4部の始まりから、虹村形兆の戦いまでが第一章として収まっている。一つの作品としてや、初めて見る人の事も考慮し、第三部までのバックグラウンドなどは若干調整されているが、原作に忠実な内容だった。ただ、原作のようなサクサク進む話のテンポがなく、テレビドラマ仕立てな流れがジョジョの雰囲気を薄くしている気がした。

ビジュアル(映像)
世界観も悪くなく、キャラクターも原作に近く頑張っているが、ジョジョのウリであるバトルシーンが個人的にはイチバン難しく感じた。やはり実写には存在し得ないスタンドが実写映像に乗ってくると、どうにもリアルさにかけてしまう。ハリウッドのMARVEL作品ではCGをうまく合成しているので、ここは日本のCG技術の底力を見せてもらいたい所だ。

総評
コミックの実写化には、向く作品と向かない作品があり、ジョジョは後者の向かない作品だと思う。個人的に向かない作品は実写化する必要がないと思うのだが、この作品はその壁を乗り越え上手く仕上がっていると感じた。ジョジョのいちファンとしてはストーリーや映像部分でもっと情熱を込めて頑張って作ってもらい部分もあるが、逆にそこが改善されればより完成度の高い作品になるのではとも思った。是非次回作もファンをあっと言わせるグレートな作品に仕上げて頂きたいと思う。その際はまた映画館に足を運び作品を堪能したい。

オフィシャルサイト
https://warnerbros.co.jp/movie/jojo/index.html


その他の映像はこちらから

※画像はオフィシャルサイトより

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